桐山 哲也

哲学ライター

元哲学書編集者。古代ギリシャから近現代まで、哲学史を軸にした思想家解説を専門とします。年間50冊以上の哲学書を読破し、原典にあたることが信条です。

思想家哲学入門

人文系出版社で哲学書の編集に10年従事。西洋哲学史・大陸哲学が専門。

桐山 哲也の記事 (5)

思想家

ジョン・スチュアート・ミルは、1806年生まれのイギリスの思想家であり、1859年の『自由論』で個人の自由にどこまで干渉できるかという問いに、他者危害原則という明快な線引きを与えた人物です。

思想家

ストア派とエピクロス派は、アレクサンドロス大王の死後に広がったヘレニズム期の不安のただ中で生まれた、ほぼ同時代の兄弟のような思想です。ゼノンとエピクロスは前4世紀末から前3世紀にかけて、それぞれ違う道から「個人がいかに心の平静を保つか」という同じ問いに向き合いました。

哲学入門

禅は、南インドの菩提達磨が6世紀初めに中国へ渡って以来、唐代の六祖慧能(638〜713年)によって一つの教団として確立していった仏教の一派です。経典の学習だけではなく坐禅による直接体験を重んじ、達磨に帰せられる四聖句「不立文字・教外別伝・直指人心・見性成仏」に、その思想の骨格がはっきり表れています。

哲学入門

哲学史は、タレスが前6世紀前半のミレトスで神話的説明を退け、「万物の根源は何か」と理性で問うた瞬間から始まる、問いの連鎖の歴史です。ソクラテスが自然から人間と徳へ視線を移し、プラトン、アリストテレス、中世のトマス・アクィナス、近代のデカルトとカントへと受け継がれていく流れを、

哲学入門

哲学書は、難しいから挫折するのではなく、読み方を知らないまま原典に向かうからつまずく本である。実際、実存や観念のように日常語が専門用語として使われ、論証の前提が省略され、さらに哲学史の知識が足りないと、1時間に1〜5ページしか進まないことも珍しくありません。