倫理学

AI倫理・生命倫理ほか

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生命倫理は、生命科学や保健医療をめぐる「何が許され、何を守るべきか」を考える広い学際分野です。医療者の行為規範に重心を置く医療倫理、個別症例の判断を扱う臨床倫理、被験者保護を軸にする研究倫理とは重なりつつも、射程はそれより広く、制度や社会の設計まで視野に入ります。

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環境倫理学は、人間と自然環境の関係を倫理的に問い直す応用倫理学の一分野で、独立した学問領域としては1970年代に発展してきました。たとえば都市再開発で駅前の大木を伐る計画が持ち上がったとき、景観、利便性、生態系、地域の記憶のうち、何を根拠に是非を判断しますか。

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スーパーで卵を手に取るとき、少し高いケージフリーを選ぶべきか迷う。化粧品を買う場面でも、クルエルティフリーの表示をどこまで重く見るべきか、立ち止まることがあります。

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功利主義は「結果としてどれだけ幸福や効用を増やせるか」で判断する立場、義務論は「何をしてよいかを原理や義務に照らして判断する」立場です。筆者の研修での経験では、同じ参加者でもレバー型では多数救済に傾き、歩道橋型ではためらう場面が相対的に多いと感じています。

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SNSで誰かの投稿に腹が立ったとき、思ったまま言い返すのが「正直さ」なのか、それとも一呼吸おく「節制」こそが要るのか。職場で不正を見つけた場面でも、告発に踏み出すのは「勇気」なのか、まだ事実関係を確かめる「慎重さ」が先なのかと、私たちはしばしば迷います。

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義務論は、結果がよければよいと考える功利主義とは違って、「その行為は何をなすべきか」という問いから道徳を考える立場です。倫理研修でも毎回のように「義務論って結局ルール重視ですか」と聞かれますが、筆者はそのたびに、単なる規則の暗記ではなく、嘘や約束、親切をめぐって自分の行為の筋を問う考え方だと説明しています。